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「うまく指示できない」を解決する|プロンプト苦手な人のためのClaude入門

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AXIS 編集部(Rule inc.)
2026.05.21 ・ 約8分で読めます
「うまく指示できない」を解決する|プロンプト苦手な人のためのClaude入門

「Claudeに頼んでも、思った答えが返ってこない」「何度書き直しても、結局自分で書いたほうが早い気がする」——AIを使い始めた方であれば、こうした諦めかけの瞬間に心当たりがあるかもしれません。

これらは、AI導入支援の現場で繰り返し見てきた典型的なつまずきです。原因の多くは「プロンプトのテクニックを知らない」のではなく、「AIに何を期待していいかが曖昧」なことにあります。プロンプトは特殊なスキルではなく、「人に仕事を頼むときの整理術」の延長です。

本記事で得られる知見
  • プロンプトが上達しない人が陥っている3つのパターン
  • 明日から使える「指示の型」4つ
  • 上達のために続けるべき習慣

プロンプトを書く前に知っておきたい2つの原則

具体的な型に入る前に、AIとのやり取り全体を貫く原則を共有します。これを意識するだけで、結果が大きく変わります。

①「正しい指示」より「具体的な指示」

ありがちな誤解は、「プロンプトには正しい書き方がある」と思い込むことです。実際には、AIに正解の書き方はありません。重要なのは、具体的かどうかだけです。

たとえば「メルマガを書いて」より「飲食店向けの月次メルマガで、500字、親しみやすい口調で書いて」のほうが圧倒的に良い結果が出ます。テクニックではなく、伝える情報量の問題です。

②「一発で完成」を目指さず「対話で詰める」

もう1つの誤解は、「最初のプロンプトで完璧な答えを引き出そう」とすることです。本記事ではこのアプローチを「段階指示型」と呼びます。まずざっくり指示を出し、出てきた結果を見て「ここをもっと〇〇に」「この部分を△△に変えて」と追加で指示する。これがAIとの正しい付き合い方です。

人に仕事を頼むときも、一度で完璧な指示はできません。何度かやり取りして詰めていくのが普通です。AIとの対話も、同じ感覚で構いません。

4要素チェックリスト図
4要素チェックリスト図4要素チェックリスト図。

つまずきパターン1:指示が抽象的すぎる

⏱ 適用タイミング:最初のプロンプトを書くとき

最も多いつまずきが、指示が一般的すぎてAIが具体的に答えられないケースです。「いい感じに」「うまく」「ちゃんと」などの曖昧な表現は、AIには判断できません。

抽象指示を具体化するには、以下の4要素を意識します:

  • 誰向けか(読者像・対象者)
  • 何のためか(目的・ゴール)
  • どんな形式か(文字数・トーン・構成)
  • 何を含めるべきか/含めるべきでないか

「メルマガを書いて」は抽象指示の典型例ですが、「美容室の常連客向けに、新メニュー紹介のメルマガを300字、親しみやすい口調で。価格表示は避けて」と具体化すれば、AIの出力品質は一気に上がります。

まず1つのプロンプトで、この4要素のうち何が抜けているかチェックしてみましょう。

実例|型1 失敗→学び型

抽象指示に頼って失敗した経験

ある中小企業の経営者は、初めてClaudeを使った日に「ホームページ用の自己紹介文を書いて」と指示しました。返ってきたのは無難で、どこの会社にも使えそうな文章。結果、「やはりAIは使えない」と数ヶ月離れてしまいました。後日「設立20年の地域密着型の工務店として、地元の方に親しみを持ってもらえる自己紹介文を200字で」と書き直したところ、納得のいく文章が出てきました。具体化の有無が分かれ目でした。

※ 自社の実例を差し込む箇所

つまずきパターン2:1回の指示で完璧を求めすぎる

⏱ 適用タイミング:最初の出力に満足できなかったとき

2番目に多いのが、1回の指示で完璧な結果を出そうとするケースです。これでは「全部書き直してくれ」と曖昧な追加指示を出すことになり、堂々巡りに陥ります。

正しい進め方は、最初の出力を「叩き台」として受け取り、部分的な修正指示を重ねることです。具体例は以下です:

  • 「2段落目だけ、もっと具体的な例を入れて」
  • 「全体を200字短くして」
  • 「最後の一文を、行動を促す表現に変えて」
  • 「この部分の表現を、もっとカジュアルに」

このように部分修正の指示を重ねるほうが、ゼロから書き直させるより圧倒的に早く完成にたどり着きます。プロンプトは1往復で終わらせず、3〜5往復するつもりで取り組んでみましょう。

段階指示型の対話イメージ
段階指示型の対話イメージ段階指示型の対話イメージ。
実例|型2 成功→再現性型

段階指示型で楽になった成功例

あるマーケティング担当者は、最初は「完璧なプロンプト」を書こうとして30分悩み、結果が気に入らずまた30分悩む、を繰り返していました。「段階指示型」を試した日、まず2行のラフな指示でClaudeに出力させ、そこから「ここをこう変えて」と5往復で詰めていく方法に変更。1本のメルマガが20分で完成するようになり、AI活用への抵抗がなくなったと話していました。

※ 自社の実例を差し込む箇所

つまずきパターン3:自分の頭の中を言語化していない

⏱ 適用タイミング:何度試しても思った答えが出てこないとき

最も気づきにくいつまずきがこれです。AIに伝えるべき情報を、そもそも自分が言語化できていないケース。「なんとなくこういう感じ」のイメージはあっても、それを文字にできていないと、AIにも伝わりません。

このときの対処は2つあります:

  • 過去の良い参考事例を貼り付ける(「こんな雰囲気で書いて」)
  • AIに「何の情報があれば良い回答ができるか教えて」と聞く

後者は意外と知られていませんが、強力な使い方です。プロンプトを書く前に、Claudeに「いい結果を出すためにどんな情報がほしい?」と聞くと、必要な要素を逆に教えてくれます。自分の頭の中を整理する助けになります。

参考事例を渡す方法も有効です。「この過去メルマガと同じトーンで」と渡せば、AIはトーンを真似てくれます。

実例|型3 比較→違い型

情報の出し方で結果が分かれた比較例

営業の支援を依頼された2人の担当者で、進め方に違いがありました。A担当者は「業界向けの提案書を書いて」と指示し、薄い内容に終わりました。B担当者は「まず、いい提案書を作るためにどんな情報が必要か聞かせて」とClaudeに尋ね、出てきたチェックリストに沿って情報を整理しました。その後の出力品質には明確な差が生まれました。情報の出し方が、結果の質を決めていました。

※ 自社の実例を差し込む箇所

プロンプト上達のために続けるべき習慣

⏱ 適用タイミング:Claudeを使い始めた直後から日常的に

最後に、長期的な上達のために習慣化すべきことを紹介します。プロンプトの上達は、テクニックを学ぶより、繰り返し使って慣れることが本質です。

具体的におすすめする習慣は以下です:

  • うまくいったプロンプトをコピーして保存しておく
  • 週に1回、保存したプロンプトを見返して使い回せるものを増やす
  • 「これはAIに頼めるかも」と思った業務を、月1〜2つ試す
  • 上達のために、誰かに教えるつもりで使う

特にうまくいったプロンプトの保存は、最も投資対効果の高い習慣です。良いプロンプトは何度も使えます。1ヶ月で10個も貯まれば、それは自分専用のAI業務マニュアルになります。

完璧なプロンプトを書こうとせず、「まず雑に頼んで対話で詰める」を繰り返してください。

プロンプト保存習慣のビジュアル
プロンプト保存習慣のビジュアルプロンプト保存習慣のビジュアル。
実例|型4 兆候→気づき型

小さな違和感を放置したら上達が止まった例

ある担当者は、Claudeを使い始めて2ヶ月で「もう使い方は覚えた」と感じ、保存や見直しをやめました。半年後、新しい使い方を試そうとしたとき「あのときどう書いたっけ?」が思い出せず、毎回ゼロから書き直す状態に逆戻り。最初の違和感の「同じプロンプトを何度も書いている気がする」を放置したことが、上達が止まる予兆でした。プロンプト保存の習慣を再開してから、再び使い方が広がっています。

※ 自社の実例を差し込む箇所

おわりに

プロンプトに苦手意識がある人ほど、「テクニックを身につけなきゃ」と思い込みがちです。しかし本質は、具体的に指示する、段階的に詰める、自分の頭の中を言語化する——この3つだけです。特別な技術はいりません。

まず今日できる第一歩は、過去にClaudeを使ってみてうまくいかなかった指示を1つ思い出し、4要素(誰向けに・何のために・どんな形式で・何を含めるか)を補って書き直してみることです。一度成功体験を作れば、苦手意識はすぐに消えます。

稟議申請について

まずは気軽にご相談ください。「何から始めれば?」の段階でも大丈夫です。

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AXIS 編集部(Rule inc.)
経営層・マーケ責任者向けにBtoBマーケ・BPO・AI導入支援を提供する Rule株式会社の編集部。支援現場の一次情報をもとに執筆・監修しています。